インプラントの治療の流れ

カウンセリングから手術までの流れ

当院では治療の前にインプラントの治療についての正しい情報を知っていただくために、しっかりとカウンセリングを行います。そしてご納得のうえ治療を開始していただきたいと考えています

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カウンセリング

まずはじめに、インプラント治療について不安な点や気になること、現在のお悩みやご希望などをお聞きします。なんでもお話ください。

またお体の健康状態(アレルギーやこれまでかかられた病気など)をお聞きします。

しっかりとカウンセリング
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レントゲンやCTスキャンなどの検査

当院では、安全確実にインプラントの手術をするために、レントゲン(平面撮影)とCTスキャン(立体撮影)を行います。

CTによる口腔内の検査で、残っている歯や骨、歯ぐきの状態を立体的に確認し、正確な診査と判断をすることができます

院内の設備について

CTで立体的に撮影
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治療内容と費用についての説明

CTとレントゲンの検査結果を見ながら現状をご説明いたします。

患者さまのご希望(費用や期間のことも含む)を聞きながら、患者さまにとって最善の治療法になるように、治療計画を立てていきます。そしてカウンセリングで費用を明確にお伝えします。ご質問にもお答えしますので、ご納得がいくまでお聞きください。

治療を開始するとなれば、次回の予約をお取りいただきますが、その場でお決めいただく必要はありません無理にインプラントをおすすめすることは決してありません

しっかりとカウンセリング

治療されるかどうかご検討ください
インプラントの治療を希望される場合、ご連絡をいただければ、次回治療の予約をお取りします

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インプラントの手術の流れ

一次手術

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麻酔をします

インプラントの手術は局所麻酔です。麻酔が効いたあとは痛みを感じませんのでご安心ください。

緊張が強く不安な方は眠ったような状態で治療を受けることができる「静脈内鎮静法」を選択していただけます。 当院にいらっしゃる患者さまの2人に1人程度は希望されます。

▶︎静脈内鎮静法について

アルプス歯科の痛くない麻酔への取り組みについて
麻酔の注射が痛いのでは、「痛くない治療」とはいえません。当院では「痛くない治療」を行うために麻酔する時、様々な工夫をして痛みに配慮しております。

▶︎「痛くない麻酔」について

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インプラントの埋入

歯ぐきを切開し、あごの骨にインプラントを入れる穴を開け、インプラントを入れます。インプラントを埋入する時間は、1本あたり15分程度です。

一次手術-Step1
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歯ぐきの縫合と抜糸

インプラントを入れたあと、歯ぐきを縫合して閉じます。

手術後、1〜2週間後に抜糸をします。

▶︎手術当日の諸注意はこちら

最終的な被せ物が入るまでの間は、何らかの形で仮の歯が入ります

一次手術-Step02

待機期間

骨とインプラントが結合するのを待ちます

  • 上あごで約5ヶ月
  • 下あごで3ヶ月ほどの期間が必要です。

骨を増やす治療を同時に行った場合は治療の期間が長くなります
▶︎骨を増やす治療について

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二次手術

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アバットメント(土台)の装着

骨とインプラントがしっかりと結合したら、再び切開してインプラントと上の被せ物(歯として見える部分)を連結するアバットメント(土台)をつけます。処置後、歯肉を戻し、歯ぐきが治るのを1週間〜2週間ほど待ちます。

2次手術-Step1
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型取りを行います

被せ物(歯として見える部分)を製作するために歯と歯ぐきの型取りを行います。

型取りを行います
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被せ物を取り付けます

型取りをして、製作した被せ物を土台(アバットメント)に装着して、かみ合わせなどを調整し、治療は完了します。

2次手術-Steo3

インプラント治療後のメンテナンスについて

手術当日のケアについて

  • ご帰宅について
    静脈内鎮静法での手術のあとは、しばらく(数10分〜1時間くらい)ふらつきや眠気が残ることがあります。
    院内でゆっくりお休みの時間をとったあとお帰りいただきます。当日は公共交通機関などでご来院ください。

  • お薬について
    抗生物質のお薬を約1週間分処方します。歯科医師の指示に従って服用してください。
    痛みが出る場合は痛み止めをお飲みください。

  • お食事について
    麻酔が切れたら当日より食事をお召し上がりいただけます。ただし、熱いものや刺激の強いものは控えてください。術後2〜3日間は柔らかい食事にしてください。

  • 歯みがきについて
    やわらかめの歯ブラシをお渡ししますのでお使いください。ブラッシングは患部を避けて、強いうがいをしないでください。患部以外は歯みがきしても大丈夫です。

  • 入浴や運動について
    長い入浴は避け、シャワー程度にとどめておいてください。
    また血行を促進するような運動も控え、休養を十分にお取りください

定期検診

インプラントを長くお使いいただくために、治療終了後はメンテナンスにご来院ください
3ヶ月〜半年に一度ぐらい、歯垢や歯石の除去、インプラントの点検やかみ合わせ、お口の検査を行います。

インプラントは虫歯にはなりませんが、天然の歯と同様に歯周病(インプラント周囲炎)になることがあります。
インプラントだけではなく、ご自分の歯を守るために、お家での歯磨きと歯科医院でのケア(プロケア)の両方が必要です。

▶︎アフターメンテナンスについて

インプラントのお手入れ

治療期間について

正確な治療期間

お口の中の状態によって、患者さま各々の治療の期間はかなり異なります。特に、骨を増やす治療では、どの程度増やすかによっても、治療の期間が変わってきます。

正確な治療期間や手術にかかる時間については、カウンセリングで詳しくお伝えします
多くの歯を失っている方や総入れ歯をお使いの方は、治療期間・費用、身体的負担を軽減できる「オールオン4」という治療があります。

▶︎オールオン4について

なぜ、2回も手術を行うの?
インプラントの手術2回法について

インプラントの手術には1回法と2回法があります
2回法の方が治療の期間は1回法と比べて少し長くなりますが、インプラントの手術を2回行うのには理由があります。

1回法はインプラントのアバットメント(土台)を露出させ歯ぐきを縫合しますが、
2回法はインプラント全体を埋め込むため、

  • インプラントの周囲の衛生状態を保ちやすく感染リスクが少ない
  • インプラントを埋入後、あごの骨に負担をかけずに、インプラントを結合できる

手術の回数が少ない方が良いと思われるかもしれませんが、手順を簡略化しても骨と体の回復は早めることはできません
骨の質と骨の量が十分な場合は、手術したその日に噛める「即時負荷」というインプラントの治療方法が可能です。

治療の内容・流れを知り治療の選択を


インプラントの治療の流れや期間は、患者さまごとに異なります。
治療するかどうかのカウンセリングの時に、治療の内容・流れ、正確な期間、費用について、しっかりとご説明いたします
インプラントのメリット・デメリット、実際どれぐらいの費用がかかるのかどうかなど、不安なことやご質問は、お気軽にご相談ください

インプラントのことをご理解いただきご納得の上、治療をすすめていきますので、ご安心ください。


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執筆者

野田阪神アルプス歯科
院長/歯科医師/博士(歯学)

橋本 栄

大阪大学歯学部卒
大阪大学大学院 歯学研究科 顎口腔機能再建学講座/有床義歯補綴学・高齢者歯科学分野