インプラントと入れ歯・ブリッジ ・差し歯の違いについて
歯を失った時の治療方法は3種類です
失った歯を補う治療は主に3つです。
- 取り外しできる入れ歯
- 固定されているブリッジ
- 顎の骨に埋め込むインプラント
そのなかでもインプラントは入れ歯やブリッジのデメリットを改善し、残された歯に優しく安全で、最も噛む力が強い治療方法です。
※差し歯は、歯が無くなっている場合は、治療することができません。
インプラント | ブリッジ | 入れ歯 | |
---|---|---|---|
安定性 | ◎ ・安定性がある ・半永久的に使用可能 | △ 安定性はあるが限界がある(7〜8年) | △ 調整や作り変えの必要がある |
違和感 | ◎ 違和感なし | ◯ ほぼ違和感なし | × 違和感・異物感あり |
咬合力 | ◎ 天然歯と同様に噛める | ◯ ほぼ天然歯と同様に噛めるが、過度な負担は加えられない | × ・噛む力は劣る ・過度の負担を加えると隣接する歯への負担が大きく痛みを伴う |
審美性 | ◎ 優れている | ◎ 優れている | × 劣る |
歯への影響 | ◎ 全く無い | × 隣接する健康な歯を削る必要がある | × 歯を削る事はないが、バネをかけている歯などへの負担が大きい |
治療本数 | ◎ 多くても可能 | × 欠損数が多いと不可能 | ◎ 多くても可能 |
手術 | × 外科手術が必要 | ◎ 必要なし | ◎ 必要なし |
治療期間 | × 2ヶ月〜1年期間必要 | △ 比較的短時間 | △ 比較的短時間 |
費用 | × 保険適用外 | ◯ 保険適用可能 欠損数によっては不可 | ◯ 保険適用可能 欠損数によっては不可 |
インプラント | |
---|---|
安定性 | ◎ ・安定性がある ・半永久的に使用可能 |
違和感 | ◎ 違和感なし |
咬合力 | ◎ 天然歯と同様に咬める |
審美性 | ◎ 優れている |
歯への影響 | ◎ 全く無い |
治療本数 | ◎ 多くても可能 |
手術 | × 外科手術が必要 |
治療期間 | × 2ヶ月〜1年期間必要 |
費用 | × 保険適用外 |
ブリッジ | |
---|---|
安定性 | △ 安定性はあるが限界がある(7〜8年) |
違和感 | ◯ ほぼ違和感なし |
咬合力 | ◯ ほぼ天然歯と同様に咬めるが、過度な負担は加えられない |
審美性 | ◎ 優れている |
歯への影響 | × 隣接する健康な歯を削る必要がある |
治療本数 | × 欠損数が多いと不可能 |
手術 | ◎ 必要なし |
治療期間 | △ 比較的短時間 |
費用 | ◯ 保険適用可能 欠損数によっては不可 |
入れ歯 | |
---|---|
安定性 | △ 調整や作り変えの必要がある |
違和感 | × 違和感・異物感あり |
咬合力 | × ・咬む力は劣る ・過度の負担を加えると隣接する歯への負担が大きく痛みを伴う |
審美性 | × 劣る |
歯への影響 | × 歯を削る事はないが、バネをかけている歯などへの負担が大きい |
治療本数 | ◎ 多くても可能 |
手術 | ◎ 必要なし |
治療期間 | △ 比較的短時間 |
費用 | ◯ 保険適用可能 欠損数によっては不可 |
インプラントのメリット・デメリット
インプラントは、顎の骨にインプラントを埋め込み、その上に歯になる部分の被せ物を装着します。
インプラントのメリット
- 残っている歯に負担をかけない(残っている健康な歯を削らない)
- 自分の歯のようにしっかりと違和感なく噛むことができる
- とても自然で美しい口元
- 通常と同様に歯磨きができる(取り外し無し)
- お手入れすれば10年以上もたせることができる
インプラントのデメリット
- 治療費が高額である(自費の治療)
- 治療の期間がかかる
- 天然の歯と同様、歯周病になり、抜けてしまうこともある
- 外科的な処置(手術)が必要
入れ歯のメリット・デメリット
入れ歯は、歯が抜けてしまった部分の歯茎の上に人工の義歯をのせてバネで留めます。
入れ歯のメリット
- 保険適用の場合、費用を抑えることができる
- 治療の期間が短くてすむ
入れ歯のデメリット
- 噛む力が天然の歯と比べ、7割から8割弱くなる
- クラスプと呼ばれる留め金を掛ける歯に負担がかかり、
健康な歯を痛めてしまうことがある - 入れ歯が合わない場合、痛みや違和感がある
- 歯ぐきがやせ、5、6年ほどで合わなくなることが多い
- 総入れ歯の場合、口全体を覆うため、食べ物の温度や味がわかりにくい
ブリッジ のメリット・デメリット
ブリッジ は歯を失った部分の両隣の歯を支えにして橋(ブリッジ )をかけるように一体型の被せ物を装着します。
ブリッジ のメリット
- 固定されているので、入れ歯のように動かない
- 保険適用のブリッジの場合、価格を抑えることができる
- 歯を削るのみで手術が必要ない
ブリッジ のデメリット
- ブリッジの土台となる両隣の歯を削らなければならず、土台となった歯は負担がかかる為、健康であった歯が脆くなる可能性がある
- 保険治療適用の場合、
銀歯とプラスチックの素材で作られるため見た目に違和感がある - 歯ぐきの状態によっては、作り直しが必要
- ブリッジと歯ぐきの間の清掃の不足や土台の歯に負担がかかり
歯周病やむし歯になりやすい
差し歯について
差し歯は、歯の根っこが残っており、その上に土台を作ることができる場合、可能な治療方法です。
歯の根っこの上に土台を作り、その上の歯のかわりになるものを「被せ物」と呼んだり「差し歯」と呼んだりします。歯を失ってしまった場合は、自身の歯の根が無ければ、差し歯治療を行うことができません。
根っこがない場合は、根っこの代わりとなるインプラントを入れるか、ブリッジ によって、差し歯(被せ物)を入れるかの治療になります。
差し歯の治療は、保険診療のプラスチックや金属製のものから自費診療のセラミックまで幅広く選ぶことができます。
見た目のことも重要ですが、差し歯は噛み合わせが悪いと歯の根っこに負担がかかり、差し歯が割れてしまったりします。長持ちさせるためには、差し歯(被せ物)の設計が非常に重要です。